DNAを刺激する?

「心に入ってくる音楽」なんて言葉を耳にした。
はて? と考えてみたのだが、どうも「心」と言うのは、実は「あたま」の事なのでは?と思ったのです。

うた=歌詞を自分なりに解釈したり、メロディーをたどって過去に遡ったり、リズムを追っかけて自分の世界へ入り込んだり・・・

歌詞なら感動させる様な「常套句」があるだろうし、メロディーならソレっぽい旋律はあるのだし、リズムは「○○のリズム」って言葉があるくらいだし・・・
つまり、いままでの経験や記憶、知識というものを総動員し、今現在の自分の「ツボ」にはまったものを「心に入ってくる音楽」と勘違いしてるのじゃないだろうか?

最近、不思議な感覚におそわれた事がある。
歌詞どころか、メロディーもリズムもない、しかもいわゆる「楽器」とは違う「マイクロフォン」と「ヘッドフォン」の間のフィードバック音? の演奏のCDを聴いている時なのです。
お気づきだと思うが、吉村光弘 /And So On である。

音量を絞ったときに「ソレ」はやってくる!
パソコン、蛍光灯、諸々の電化製品からのノイズか?
小さな虫たちの声か?
幻聴か? 耳鳴りか?
それが、だんだんとハッキリした、意思を帯びた「音」に聞こえてくるのです。
大きなうねりを感じたり、力強さ、やさしさを感じたりするのです。
大時化の海の小船のように、ジェットコースターで急降下したり、ゆりかごで揺られていたり、緑のじゅうたんの上で小鳥のさえずりが・・・と、目くるめく不思議世界へと迷い込むのです。

そしてやがて、ビリビリが身体の深いところから、表皮にと伝わってきて、からだが震える(ような感覚)のです。

「魂を揺さぶる」とかいう表現がありますが、これは「DNAを刺激する」なのかもしれません。 「心に入ってくる」とはほど遠いとしか思えない、「マイクロフォンフィードバック」 なぜなのか? 自分でも説明が付け難いのである。 しかもCD!?

生演奏じゃなく、CDでこんな感覚になるのは「山内桂」もそうである。
しかし、彼の演奏なら説明が付くのである。

①自分もやっている、大好きなサックスという事。
②感情や意味を持たせていなくても、人間が出す「音」であるという事。
③きれいなメロディの曲もある事。
④鍛錬により「音」そのものに「パワー」がある事。
・・・・・・その他たくさん

何故に、そこまで違うタイプの二人が同じように私の「DNA」を刺激するのか?

「ゾクゾク」を感じる事は、かなりの確率で『バクの夢』イベント等で遭遇するが、「ビリビリ」は今のところ、このお二方からだけなのです。 いまのトコ
しかも、CDからも伝わってくるのです。

なぞが謎を呼ぶ今回の現象。 究明するのは以外に難しいのかも!?